君の悪夢、美味しくいただきます ネタバレ37話【漫画】話したい佑介、離れたい風斗

人間と悪魔

種族が違う佑介と風斗。
佑介は佑介なりに、風斗は風斗なりに苦しんでいるようです。
それを引っ掻き回すのは、綿毛……！？

君の悪夢、美味しくいただきます37話のあらすじ込みネタバレ

佑介の過去

あっという間に時間が経ち、夕方。
珠希は風斗を夕食に誘いました。
しかし風斗は家で食べると家族に言ってしまったと断ります。

珠希はここでようやく、佑介と喧嘩でもしたのかと尋ねたのです。
すると黙ってしまった風斗。
やっぱり、と苦笑いする珠希は話し始めます。

佑介はどうやら風斗と仲直りしたいようだと。
昔から病弱で学校にも通えず、外にもなかなか出ることがなかった佑介。
同世代の友達と接する機会がなかったのです。

珠希が家族と共に佑介に会いに行くと、とても嬉しそうな顔をしていたこと。
珠希と家族は、佑介が一緒に遊べる友達が欲しいと思っていたことを知っていたと。
そんな佑介にとって、大学は初めての学校なのです。

友達と一緒に写った写真をアップしているのを珠希は嬉しく思っていました。
大学で友人を作ることは、普通の人にしてみたら当たり前のことです。
しかし佑介にとっては、ずっと夢見てきたことだったのですから。

同世代の友達ができるのは初めての佑介。
失敗することもあるかもしれません。
しかしきっと彼は頑張ってみんなと仲良くなろうとしているのです。

だからこそ、いま佑介は風斗に何か間違ったことをしてしまったんじゃないかと気にしているはず。
珠希は風斗に佑介と話をしてほしいと願っていました。
風斗はそれを聞いて俯いてしまいます。

種族

佑介が自分を大切な友達だと思ってくれていることはわかりました。
でもだから何だというのか？
そもそも風斗と佑介とでは種族が違うのです。

夢喰い悪魔の風斗にとって、人間である佑介はただの食糧です。
今までは正体がバレていなかっただけ。
でもこれからは？

仲良くなればなるほど、佑介は風斗の「おかしな行動」に気がつくでしょう。
そうなればだ怪しまれて距離を置かれることに……。
だから友達であり続けることは無理なんだ、風斗はそう考えていました。

寂しそうな顔で佑介を見る風斗。
そんな風斗に気が付いた佑介は、大丈夫かと尋ねました。
そして、飴を勧めます。

そっぽを向いていらないと答える風斗。
佑介はめげずに、明日は学校に来るかと尋ねます。
無言のままの風斗に佑介はしゅんとしてしまいました。

珠希は諦め、佑介に帰るよう促しました。
風斗と綿毛は帰らなきゃいけないから、と。
そして風斗は背を向けて、綿毛は笑顔で手を振って去っていったのです。

風斗の行動と綿毛の目的

2人がいなくなってから珠希は佑介に、この飴は風斗が佑介に買ってくれたんだと話しました。
佑介は目を丸くします。
きっと風斗は佑介を気にしていると、だから明日は学校に来るかもしれない、珠希はそう佑介を慰めました。

一方、佑介たちと別れた風斗と綿毛。
綿毛は後ろを振り返りつつ、風斗に話しかけました。
風斗お兄ちゃんが佑介お兄ちゃんのことをいらないのなら、綿毛が食べてもいいか、と。

風斗はそれを聞いてピタリと歩を止めました。
そして冷たい目で綿毛を見下ろしたのです。
駄目だ、と……。