悪役に正体がバレてしまった ネタバレ33話【ピッコマ漫画】イグネスの信用を失ってしまったセレナは、拗れてしまった仲をどう思うのか…？

セレナとレティオが仲良く話しているのを見つけたイグネス。

「教官に呼ばれた」と言うのは2人きりになるためについた嘘なのだと捉えます。

怒ったイグネスはセレナの腕を掴みレティオから遠ざけました。

そしてセレナの行為は裏切りだと責めるのです…。

ただレティオと話していただけ…それだけで裏切りなんて…と思ったセレナでしたが、イグネスの言動に自分の過ちを振り返ります。

拗れてしまったイグネスとの関係にセレナは何を思うのでしょうか？

悪役に正体がバレてしまった33話のあらすじ込みネタバレ

騙したのか…？

セレナがレティオと楽し気に話しているのを見つけてしまったイグネスは、舞踏会の準備をそっちのけで2人の元へ向かいました。

2人の様子からすると、教官に呼ばれたと言うのは嘘…。

イグネスはこの状況を『2人きりになるために嘘をついた』と見ていました。

「僕を騙したのか？」

イグネスの言葉にセレナは咄嗟に弁解しようとしますが聞いてもらえません。

レティオはイグネスの登場に恨めしそうに睨みつけていました。

2人の元へ歩み寄るイグネス。

敬礼をするセレナの腕を掴むと、レティオの方を睨みつけます。

「僕に隠し事しようとしても無駄だ。軽率な行動は慎んでもらおう」

レティオはその言葉を無表情に受け止めていました。

言いたいことを言ったイグネスは、セレナの腕を引きその場を後にします。

小さな嘘の代償

無言で歩き続けるイグネス…。

痛いほど掴まれた腕からイグネスの怒りが伝わってきます。

そして先程レティオに言われた言葉…。

『殿下が皇帝になれなかったら『セレスティン』はどうなるのか』

セレナはその言葉に、レティオ自身『皇帝の隠し子』であることを知っているのでは？と感じていました。

だとしたらあの言葉の意味は…。

考え事をしていると前を歩くイグネスの足が止まりました。

誰もいない噴水の前…そこでようやく手を離され振り返ります。

「言い訳でもしたらどうだ？」

「…殿下はレティオ訓練兵をお好きでなさそうだったので…すみません」

イグネスはため息をつき、髪をくしゃりとかき上げました。

前髪が上がりよく見えた表情はとても怒っているようです。

「僕を裏切ってまで彼に会いたかったのか？」

「そんなつもりは…！」

『裏切り』と言う言葉にセレナは「そんな大げさな」と思いましたが、イグネスは本気でそう思っていました。

どんな些細な嘘でさえ、信頼関係が壊れるのは一瞬。

裏切られる辛さを知っているイグネスには余計に許せない嘘だったのです。

「僕はこんなにも君に尽くしたのに…君は何も返してくれないな」

確かにイグネスはお父様の治療を受けさせ、セレナの実力も隠してくれた…。

なんだかんだ言ってもイグネスはセレナの事を思っていつも動いてくれていました。

まだ何も返せていないことに気付き、セレナは謝ることしかできません…。

「信頼を取り戻せるようせいぜい頑張るんだな」

突き放すように言うと、イグネスは先に歩いて行ってしまいました。

いつもなら…

『裏切り』と言われたセレナは、新しい制服に着替えながらその言葉の重みを考えていました。

嘘をついてレティオと話していた…それだけで裏切りになってしまうなんて…。

なら、女だってバレたらどうなってしまうのか…？

出会った時からずっとイグネスを騙していたと知ったら…？

今は考えても答えは出ません。

それよりも目の前の任務…舞踏会に参加しなくてはなりません。

着替え終わったセレナはイグネスの元に向かいました。

イグネスも舞踏会用の服に着替えて待っています。

いつもだったらここでにこやかに新しい制服姿を誉めてくれるはずですが、今回は一瞥するだけで声すらかけてもらえませんでした。

いつものやり取りが出来なくなり、セレナは少し寂しさを感じるのです…。