君の悪夢、美味しくいただきます ネタバレ30話【漫画】風斗が佑介の面倒を見る理由

縮まった距離

風斗は人間と距離を縮めすぎたことに気がつきました。
過去を思い返しながら周囲の人とうまく関わろうとしているのですが……。

君の悪夢、美味しくいただきます30話のあらすじ込みネタバレ

飴玉

すっきりと風邪が治った佑介。
逆に直人は風邪をひいてしまったようですが。
治った佑介を羨ましく思っているようです。

いつもの4人で歩いていると、通りがかりの女の子が風斗に声をかけてきました。
それを見て雪乃に顔が広いと言われた風斗。
しかし大抵の人はほんの数回会っただけなのです。

そういえば、と風斗は思い立ちました。
大学に入ってからは顔が広くなったけれど、付き合いは浅くなったと。
割と仲がいいのは直人に雪乃、そして佑介だけです。

風斗がそんなことを考えていると、3人は飴を食べ始めました。
見た目は全部同じ、なのに味が違うと言うのです。
佑介はその飴をひとつ手にとり、風斗に勧めました。

また俺に食わせようとしてる、そう風斗は思います。
しかし口元に持ってこられて、おとなしく口を開きました。
すると飴を放り込もうとした佑介の指先が風斗の唇に触れたのです。

唇に触っちゃった、と慌てて手を引っ込める佑介。
風斗の方も何が何だかわからず、飴の味どころではありません。
適当にコーヒー味だと感想を述べます。

アイス

ふと佑介が道端の看板の前に止まりました。
新しいアイスのフレーバーが出ていて気になったのです。
3人を誘うものの、風斗以外は寒さと風邪のためやめておくという返事でした。

風斗は少し気になるらしく、すぐさまアイスを買います。
佑介も買おうとしますが、3人に病み上がりだからと止められてしまいました。
しかしショボンと肩を落とす佑介を見かねたのか、風斗は自分が買ったアイスを差し出しました。

一口だけだと言い聞かせて佑介に食べさせる風斗。
そんな風斗を他の2人は「佑介のお母さん」だと感心しました。
風斗はそれに衝撃を受けてしまいます。

2人は風斗が佑介の看病をしていたと、面倒見がいいと言うのですが、風斗にとってこれらは看病などではありません。
ただ獲物がまともな夢を見られるように面倒を見ていただけです。
風斗は佑介のエネルギー値を見ながらそう思っていました。

夢喰い悪魔

夢喰い悪魔が夢を食べると、人間のエネルギーは低下します。
エネルギーが低下したまま夢を食べられると、体調不良を起こすこともあるのです。
最悪の場合は死に至るため、夢喰い悪魔はエネルギー異常を起こしている人間を狩ることはありません。

風斗は、自分がこいつらと付き合っているのはそのためだ、と思いながらも過去を思い返しました。
クソやろうと言われ、見損なったと怒鳴られたこと。
だから人間とは仲良くなるなと言ったでしょう、と諭されたこと。

風斗が、最近こいつらと距離を縮めすぎただろうか、と考えた時です。
風斗の視界の端に誰かがうつりました。
街角にいたのは間違いなく「あの男」です。

風斗は3人に用事があると別れを告げ、男を追います。
しかし佑介も男を見ていました。
確かにあれは先輩です。

佑介は気になってしまい、2人に自分も用事があると言って風斗のあとを追いかけたのでした。