私を溺愛する2番手男キャラを育てました ネタバレ29話【漫画】ユリナの涙とレイノードの決意

デプロン侯爵と出会ってから動揺が隠しきれないユリナ。

ユリナが「赤い瞳」のレイノードのパトロンとなったのは、デプロン侯爵家で育つ魔法の天才に命を狙われるのを回避するためです。

小説の中のデプロン侯爵の行動を先回りすることによって、物語が好転することを期待していました。

しかし、デプロン侯爵は何かを企んでいるかのような油断ならない言動を見せており、脅威は脅威のまま存在していたのです。

一人で抱え込んでいた不安が一気に爆発してしまった様子のユリナが心配ですね。

私を溺愛する2番手男キャラを育てました29話のあらすじ込みネタバレ

嫌な記憶が頭にこびりついて…

ユリナはこの世界にやって来てからというもの、環境に見事に溶け込んでいました。

言語も文化も違う場所で、「ユリナ」として懸命に生きてきたのです。

もといた世界での記憶が薄れてきたと思えば、決まってユリナに乗り移る直前の交通事故のことを夢に見ます。

あの時、耳にしていたこと・感じていたことの全てがありありと思い起こされ、その度に事故が現実であったと痛感させられるのです。

同時に、この世界に存在しながらも、自分だけが異物であるかのような奇妙な感覚を抱えていて…。

我慢の限界？

レイノードは、あてもなくどこかへ向かうユリナを捕まえ、どうにか落ち着かせようと試みます。

タイミング悪く雨に見舞われてしまい、近くの建物の軒先で雨宿りすることに。

ユリナは気分が落ち込んだままで、膝を抱えていてうずくまっています。

レイノードはユリナの身体を気遣って、着ていたジャケットをユリナの肩にかけてあげるのでした。

ユリナは、怖くてたまらないと吐露。

どうしても忘れることのできない怖い経験に、ずっと囚われていると話します。

ぽつぽつと溢れた言葉は、堰を切ったように止まらなくて…。

ただ、みんなと同じように普通に生きていきたい。

独りは嫌。

努力が失敗に終わる度に、不安で仕方ない。

そんな生に執着しながらも、どうしたら良いのか分からないという不安に押し潰されそうな気持ちを、ユリナは涙ながらに語りました。

約束を再確認

ユリナの言葉を黙って聞いていたレイノードは、すべての意味は分からずとも、これまでのユリナの言動に何となく合点がいきます。

合理的で無駄なことはしないユリナが、建国神話に興味を持っていること。

そして、自分を連れ出してくれたユリナがあの日言っていた約束。

ユリナが何かのために準備していると考えれば辻褄が合うのです。

涙を見せたユリナに、心配はいらないと告げるレイノード。

ユリナに何かあったら自分が守るからと、あの日にした約束のことを持ち出しました。

最近は魔法の腕も上がってきているし、任せて欲しいと胸を張ります。

そこまで言うなら、指切りをして欲しいと小指を差し出すユリナ。

指切りの方法が分からずオロオロするレイノードの手を取って、あらためて約束事をするのでした。

ユリナの涙が引いた頃には、雨も上がって…。

2人でベシーのもとに戻ってからも、レイノードはずっと考え事をしていました。

そして、早く大人になりたいとの思いを強くします。

それは、ユリナに頼られるような強くてカッコいい人になりたいという理由でした。