悪女に義理などありません ネタバレ44話【漫画】避暑への移動をやめたアルベルト

例年とは違う夏

皇帝は毎年避暑地の別荘で夏を過ごすのが慣例です。

しかし今年、アルベルトは避暑地へ行かず、皇宮で過ごすと宣言しました。

当然避暑へ行くものだと思っていた官僚や貴族たちは大慌てで予定の変更に追われます。

そのアルベルトの判断の裏にはルスランの意思が潜んでいました。

悪女に義理などありません44話のあらすじ込みネタバレ

厄介者のミハエル

ジュジュへの想いを熱く語る赤髪の男を睨み、イレーネは静かにしろと呟きます。

二人は劇場にいました。

ずっと家にいたら退屈だと文句をつけるので連れて出てきたのにうるさいとぼやくイレーネに、ずっと家にいたらイレーネのベッドに連れて行かれそうだったからと赤髪の男は笑います。

イレーネは苛立って、手元にあったものを彼にぶん投げました。

自分は人のものには手を出さないし、恨まれることはしない主義なのだとイレーネは笑います。

笑顔の裏で、厄介な奴だとイレーネは思っていました。

彼は南部でも指折りの有力者、コッホ家唯一の後継者であるミハエル・コッホ22歳です。

ミハエルは貴族ではないのに実際の影響力が大きく、彼が妥協案を受け入れたと聞いて考えを変えた業者も続出しました。

バカではなく、顔も悪くないのに…とイレーネは笑顔を貼り付けたまま思います。

彼はジュジュにゾッコンで、一日でも早く感動の再会をしたいのだと訴えるばかりでした。

黙って大人しく待っておけとイレーネは怒鳴りつけます。

そうこうしているうちに、劇場の幕間劇…悪女シャリアナの没落が始まったのでした。

アルベルトの決断

一方、アルベルトは皇宮でフィリップと剣を打ち合わせて訓練をしていました。

剣を下ろしたフィリップは、日を追うごとに上達していると頭を下げ、アルベルトは皇帝である自分相手にも手加減しない彼の度胸に満足します。

汗を拭いながら、一杯飲もうとアルベルトが彼を誘い、ついでに壁際に立っていたルスランも誘いました。

アルベルトの機嫌が良さそうなことに満足しながら、ルスランは遠慮してみせます。

そして、今年の夏は本当に皇宮で過ごすつもりなのかと彼に聞き返しました。

本来皇帝の避暑は恒例行事で、毎年夏がくると貴族と官僚たちは皇帝の移動に合わせて日程を調整します。

しかし今年は、昨年ほどの猛暑でもなく、改編案の通過で史上も混乱しているはずなので自分はここに残るべきだとアルベルトが判断したため、例年とは違いました。

今年は皇宮で過ごすというアルベルトの発言には宮殿中が大騒ぎになったのです。

家を失い、彷徨う流民が溢れているのに自分だけ別荘で過ごすわけにはいかないとアルベルトは宣言しました。

今回のことで皇権が全てだとしっかり示したのでアルベルトはさぞ満足していることでしょう。

しかし実は、それはルスランの手のうちで…！？

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