フレンシアの華 ネタバレ29話【ピッコマ漫画】答えを見つけるために旅へ出た依織。昔の自分の姿を見た依織が取った行動とは？

漫画『フレンシアの華』29話についてネタバレ有りであらすじや読んだ感想をご紹介します！

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偶然に入ったお店の店員と賭けをすることになった依織は、答えを見つけるために過去の旅に出ました。

 

でも、幼い頃のつらい日々を見せつけられることは、依織が想像した以上に大変なことだったのです。

 

依織が体験した過去とは、いったいどんな出来事だったのでしょうか。

また、現在の依織の目には過去の依織はどんな風に映ったのか注目です。

フレンシアの華29話のあらすじ込みネタバレ

雨の中で施設の前に捨てられた過去

賭けをすることになった依織の前には、幼い頃の自分の姿が現れました。

 

何かにつけて「孤児のくせに！」と罵声を浴びせられ、倉庫に閉じ込められる姿を見て心臓の鼓動が早くなってしまいます。

 

胸の奥がヒリヒリと痛みますが過去への自分にできることは何もなくて、ただ見ていることしかできません。

それは、まるで映画を見ているかのようでした。

 

雨の降る日、施設の前に捨てられていたせいで、メモはにじんでしまい自分に関することで分かっているのは「依織」という名前だけ。

苗字さえも分からなかったので、皆からは依織と名前だけで呼ばれていました。

 

こうして始まった施設の生活は幼い依織にとって、つらく悲しいものでした。

 

支援金を受け取り私腹を肥やして子供たちを利用するだけの道具としか考えていない施設長。

自分のことを先生と呼ばせ、気に入らないと怒鳴り散らし倉庫に閉じ込める施設長の愛人。

 

特に施設長の愛人からの仕打ちは酷いものでした。

あの頃は･･･なんて言葉だけでは足りない程、理不尽な毎日を過ごしていた幼い頃の自分。

 

つまみ食いをしたときはもちろんですが、依織の顔を見て気分が悪いと言いがかりをつけて、その度に薄暗い倉庫へ連れていかれることもありました。

 

幼い依織は、その愛人をとても恐れていました。

 

今、目の前で繰り返されている昔の光景に耐えられなくなった依織は、「やめろ！」と、思わず愛人の腕をつかんでしまいます。

 

パッと辺りが暗くなると、あの店員が現れて向こうからはこちらの姿が見えていないことを依織へ伝えます。

 

店員は「ここでは答えが見つからないようですね」と言うと別の時間へ戻したのでした。

依織にできた友達

今度は、目の前に中学生になった頃の依織がいます。

 

相変わらず一人ぼっちで自分の殻に閉じこもっている姿が見えます。

大人の顔色ばかりをうかがい、全部を自分のせいにして、自分自身のことさえも恨むようになってしまった気持ちが蘇りました。

 

希望もなく無気力でかわいそうな自分をよく我慢したねと言って抱きしめたい。

 

この気持ちは同情からではなく無意識に心の底から湧いてくるようで、気がついたら昔の自分を抱きしめる依織の姿がありました。

 

そんなとき、聞き覚えのある懐かしい声がしてハッとする依織。

 

待っていればいつかいいことはきっとあるはず、この出会いは依織の人生に彩を与えてくれたのでしょう。

キューブを持って話しかけてきた男の子は、このあと依織にとってたったひとりの友達になるあの子だったのでした。

フレンシアの華29話の感想

 

依織が殺したという問いの答えを見つけだすために旅へ出た依織は、施設で虐待を受ける幼い頃の自分の姿を見せられます。

 

施設の前に捨てられた依織が持っていたものは、苗字すらわからなくて、ただ「依織」という名前だけしか残っていませんでした。

 

酷い扱いを受ける幼い頃の依織へは、こちらからの声は届かず姿も見えないと店員から言われてしまいます。

ただ映画を見るように眺めていることしかできない依織。

 

つらい過去を見返すことで答えを探すだなんて思ってもいなかった依織は頭を抱えてしまいます。

 

すると、店員はここでは答えを得ることができないと悟り、依織は別の時間へ移動させたのでした。

そこには、中学生の頃の依織がいます。

 

「かわいそうな自分を少しでいいから抱きしめてあげたい」同情の気持ちからではなく、これまで我慢してきた自分自身をただ認めたかっただけなのかもしれません。

 

そのとき男の子が話しかけてきました。

キューブを持った男の子は、依織にとってたったひとりの友達になるあの子だったのです。